古事記

5分で読める「古事記」上巻(2)・神生みと黄泉国

スポンサーリンク

古事記・上巻

イザナギとイザナミの神生み

国生みを終えたイザナギとイザナミは、住居に関する神、自然現象に関する神、生産に関する神を次々に生んでいきました。

二神の間には十七柱の神が生まれました。

2~7番目に産まれた六柱の神(イワヅチビコ、イワスヒイメ、オオトノヒワケ、アメノフキオ、オオヤビコ、カザモツワケ)を「家宅六神かたくろくしん」と呼びます。

カグツチの誕生とイザナミの死

イザナミは、火の神カグツチを生んだ時、陰部を焼かれて悶え苦しみました。

しかし、病床で苦しみながらも六柱の神を生みました。

やがてイザナミが死に、嘆き悲しんだイザナギが流した涙から、一柱の神が生まれました。

イザナミの亡骸を葬った後も、イザナギの悲しみと怒りが収まらず、イザナギはヒノカグツチを十握剣とつかのつるぎで切り殺してしまいました。

ヒノカグツチの傷から八柱の神、死体から八柱の神が生まれました。

傷口から生まれた神

名前
1 男神 石折神(いわさくのかみ) 剣の先端からの血が岩石に落ちて生まれた
2 女神 根折神(ねさくのかみ)
3 男神 石筒之男神(いわつつのおかみ)
4 不明 甕速日神(みかはやひのかみ) 剣の刀身の根本からの血が岩石に落ちて生まれた
5 不明 樋速日神(ひはやひのかみ)
6 男神 建御雷之男神(たけみかづちのおかみ)
7 女神 闇龗神(くらおかみのかみ) 剣の柄からの血より生まれた
8 女神 闇御津羽神(くらみつはのかみ)

死体から生まれた神

名前
1 正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ) 頭から生まれた
2 淤縢山津見神(おどやまつみのかみ) 胸から生まれた
3 奥山津見神(おくやまつみのかみ) 腹から生まれた
4 闇山津見神(くらやまつみのかみ) 性器から生まれた
5 志藝山津見神(しぎやまつみのかみ) 左手から生まれた
6 羽山津見神(はやまつみのかみ) 右手から生まれた
7 原山津見神(はらやまつみのかみ) 左足から生まれた
8 戸山津見神(とやまつみのかみ) 右足から生まれた

イザナギの黄泉国訪問

イザナギは、イザナミを連れ戻そうと黄泉国へ行きました。

しかし、イザナミは黄泉国の物を食べた後だったので、地上に戻れない身となっていました。

イザナミは地上に帰れるよう、黄泉国の神々に相談することにしました。

その間、こちらを覗かないようイザナギに告げたのですが、待ちきれなくなって中を覗いてしまいました。

腐敗して蛆が湧き、八柱の雷神がまとわりついた恐ろしい姿のイザナミを見て、イザナギはとっさに逃げ出します。

名前
1 不明 大雷(おおいかづち) 頭から生まれた
2 不明 火雷(ほのいかづち) 胸から生まれた
3 不明 黒雷(くろいかづち) 腹から生まれた
4 不明 拆雷(さきいかづち) 陰部から生まれた
5 不明 若雷(わかいかづち) 左手から生まれた
6 不明 土雷(つちいかづち) 右手から生まれた
7 不明 鳴雷(なりいかづち) 左足から生まれた
8 不明 伏雷(ふしいかづち) 右足から生まれた

怒ったイザナミは鬼女たちに後を追わせました。

追手に気付いたイザナギは、ヨモツシコメに髪飾りを投げると、山ぶどうが生えてきて足止めをしてくれました。

それでも追いかけてくるヨモツシコメに櫛を投げるとタケノコに変わり、それが足止めとなって逃走に成功しました。

しかし、雷神と黄泉国の軍隊が追ってきたので、今度は桃を投げつけて撃退。最後に大岩で黄泉国の入り口を塞ぎ、難を逃れました。

名前
1  不明 意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと) 投げつけた桃の実
2  不明 道返之大神(ちがえしのおおかみ) 黄泉比良坂をふさいだ大岩

イザナギがイザナミに離縁を告げると、イザナミは「地上の人間を1日に1,000人殺します」と恨みを込めて言いました。

イザナミは「それなら1日に1,500人子を産ませよう」と答えました。

こうして二神の夫婦神は永遠の決別をしました。