古事記

5分で読める「古事記」上巻(7)・ヤマタノオロチ

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古事記・上巻

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泣いている親子を見つける

高天原たかあまはらを追放されたスサノオは、出雲国の斐伊川ひいがわの上流に降り立ちました。

人家を見つけると、老夫婦と娘が泣いているのを目にします。

老父はアシナヅチ、老母はテナヅチと言いました。

スサノオが訳を聞くと、「夫婦には8人の娘がいましたが、毎年ヤマタノオロチが一人ずつ娘を食べ、今年は最後となったクシナダヒメもオロチに食べられてしまう」と老夫婦が答えました。

ヤマタノオロチは、頭が8つある大蛇で、目はほおずきのように赤い、巨大な怪物でした。

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オロチ退治とスサノオの結婚

スサノオは、オロチを倒す代わりにクシナダヒメを妻にしたいと申し出ました。

すると、クシナダヒメを櫛に変えて自分の髪に刺しました。

さらに、8つの門を持つ生垣を作り、門ごとに強い酒を満たした樽を用意するよう老夫婦に指示しました。

現れたオロチは、酒を飲み干して酔いつぶれて寝てしまったので、スサノオはすかさずオロチを切り刻みました。

この時、オロチの尾から立派な太刀が現れたので、アマテラスに献上しました。

これが後に三種の神器のひとつ、草薙くさなぎつるぎとなりました。