古事記

5分で読める「古事記」上巻(11)・八千矛神の恋愛

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古事記・上巻

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ヤチホコの恋愛物語

出雲へ戻ったオオクニヌシ(オオアナムヂ)は、スサノオの元から持ち帰った刀と弓でヤソガミを追い払うと、葦原中国あしはらのなかつくにで国造りを始めました。

その一方でオオクニヌシは、ヤチホコという名前で全国各地に恋愛物語を残しました。

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ヤガミヒメを呼び寄せる

ヤチホコは、正妻スセリビメと結婚する前に、因幡いなばで契りを結んだヤガミヒメを呼び寄せて結婚しました。

しかし、正妻のスセリビメはとても嫉妬深い性格でした。

ヤガミヒメはスセリビメの嫉妬を恐れて、ヤチホコとの間に生んだ子を木の俣に刺し挟んで実家へ帰ってしまいました。

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ヤチホコの浮気

その後、ヤチホコは高志国こしのくににいる美女・ヌナカワヒメを妻にするために、はるばる訪ねて行きました。

二人は歌を交わし合うと、翌朝には結ばれました。

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夫婦の仲直り

正妻スセリビメは夫の浮気に我慢できず、その一方、ヤチホコは妻の嫉妬深さに嫌気がさしていました。

そこでヤチホコはスセリビメから逃れるために、「私が出て行ったらひとり寂しく泣くだろうよ」と歌を詠み、大和へ旅立とうとしました。

これを聞いて心細くなったスセリビメは、杯を手にして「女の私にはあなたしかいないのです」と歌を返して引き止めました。

すると、ヤチホコは妻への愛しさを思い出したのか、二人は酒を酌み交わして抱き合い、仲直りしました。

その後は末永く一緒に暮らしたと言われています。