古事記

5分で読める「古事記」上巻(13)・国譲り神話

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古事記・上巻

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アマテラスが地上の統治を宣言する

オオクニヌシの造った国が繁栄すると、アマテラスは「地上世界は私の子孫が治めるべき」と宣言しました。

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アメノオシホミミの派遣

最初、アマテラスは長男のアメノオシホミミを地上に派遣しました。

ところが天浮橋あめのうきはしから下界を見下ろすと、「葦原中国は大変騒がしくて手に負えない」と言って、諦めて戻ってきてしまいました。

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アメノホヒの派遣

アマテラスは八百万の神々とオモイカネを集めて相談した結果、アメノホヒを派遣しました。

しかし、オオクニヌシの家来になってしまい、3年経っても高天原たかあまはらに戻ってきませんでした。

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アメノワカヒコの派遣

アメノワカヒコはアマテラスの直系ではありませんが、八百万の神々とオモイカネとの相談で、地上に派遣されることになりました。

すると、オオクニヌシの娘・タカヒメと結婚し、国を乗っ取ろうと企て、8年経っても高天原に戻ってきませんでした。

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キジの派遣

アメノワカヒコの様子を探るため、神々はキジのナキメを派遣しました。

ナキメが「なぜ報告しないのか」と尋ねると、アメノワカヒコは神から与えらえた弓矢でナキメを射殺してしまいました。

そして、その矢は高天原のアマテラスの元まで飛んで行きました。

この矢を手に取ったタカミムスヒが「アメノワカヒコに邪な心があれば当たれ」と言って矢を投げ返しました。

すると、矢が刺さったアメノワカヒコは死んでしまいました。

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アメノワカヒコの弔い

アメノワカヒコが亡くなり、お葬式が盛大に行われました。

この時、タカヒメの兄・アヂスキタカヒコネもやってきました。その容姿がアメノワカヒコにそっくりだったため、死んだアメノワカヒコと間違われてしまいます。

死人と間違われることは、死につながる不吉なことこされていたため、アヂスキタカヒコネは怒って喪屋を蹴飛ばしました。

喪屋が飛んで落ち、美濃国みののくに喪山もやまになったと言われています。
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タケミカヅチとトリノイワクスフネの派遣

度重なる国譲りの失敗の後、最後にタケミカヅチとトリノイワクスフネが派遣されました。

二神は出雲の稲佐いなさの浜に降り立ちました。

タケミカヅチが波に剣の柄を立て、切っ先の上にあぐらをかくと、オオクニヌシに国を譲るように迫りました。

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コトシロヌシの承諾

オオクニヌシは既に隠居していたので、息子のコトシロヌシに聞いて欲しいと言葉を濁します。

トリノイワクスフネに連れてこられたコトシロヌシは、国譲りを承諾すると、たちまち隠れてしまいました。

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タケミナカタの抵抗と降参

もう一人の息子・タケミナカタは国譲りに反対し、タケミカヅチに力比べを挑みました。

しかし、タケミカヅチは圧倒的に強く、タケミナカタは投げ飛ばされ、諏訪湖まで追い詰められました。

タケミナカタは殺されそうになりましたが、この地から一歩も出ないこと、オオクニヌシやコトシロヌシに背かないことを約束して、国譲りに同意しました。

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オオクニヌシの国譲り

オオクニヌシは2人の息子が国譲りに同意したのを知り、「高天原に届くほど屋根が高い神殿を築いて私を祀って下さい」と言い、国譲を承諾しました。