古事記・上巻
イザナギの禊
黄泉国から地上に戻ったイザナギは、日向(宮崎県宮崎市)の阿波岐原に向かい、穢れた身体を清めるために禊を行いました。
名前 | |
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1 | 男神 伊邪那岐命(いざなぎのみこと) |
衣類から生まれた神
イザナギが水に浸かる前に脱ぎ捨てた衣類や装飾品などから、十二柱の神が現れました。
名前 | ||
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1 | 不明 衝立船戸神(つきたつふなとのかみ) | 杖から生まれた |
2 | 不明 道之長乳歯神(みちのながちはのかみ) | 帯から生まれた |
3 | 不明 時量師神(ときはかしのかみ) | 袋から生まれた |
4 | 不明 和豆良比能宇斯能神(わづらひのうしのかみ) | 衣から生まれた |
5 | 不明 飽咋之宇斯能神(あきぐひのうしのかみ) | 冠から生まれた |
6 | 不明 道俣神(ちまたのかみ) | 袴から生まれた |
7 | 不明 奥疎神(おきざかるのかみ) | 左手の腕輪から生まれた |
8 | 不明 奥津那芸佐毘古神(おくつなぎさびこのかみ) | |
9 | 不明 奥津甲斐弁羅神(おきつかいべらのかみ) | |
10 | 不明 辺疎神(へざかるのかみ) | 右手の腕輪から生まれた |
11 | 不明 辺津那芸佐毘古神(へつなぎさびこのかみ) | |
12 | 不明 辺津甲斐弁羅神(へつかいべらのかみ) |
水に浸かって生まれた神
イザナギが水に浸かると、十一柱の神が現れました。
名前 | ||
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1 | 男神 八十禍津日神(やそまがつひのかみ) | 汚れた垢から生まれた |
2 | 男神 大禍津日神(おおまがつひのかみ) | |
3 | 男神 神直毘神(かみなおびのかみ) | 穢れを流すために生まれた |
4 | 男神 大直毘神(おおなおびのかみ) | |
5 | 女神 伊豆能売(いづのめ) | |
6 | 男神 底津綿津見神(そこつわたつみのかみ) | 水の底で生まれた |
7 | 男神 中津綿津見神(なかつわたつみのかみ) | 水の中ほどで生まれた |
8 | 男神 上津綿津見神(うわつわたつみのかみ) | 水の表面で生まれた |
9 | 男神 底筒之男命(そこつつのおのみこと) | 水の底で生まれた |
10 | 男神 中筒之男命(なかつつのおのみこと) | 水の中ほどで生まれた |
11 | 男神 上筒之男命(うわつつのおのみこと) | 水の表面で生まれた |
三貴子の誕生
イザナギが最後に顔を洗うと、三柱の神が現れました。
名前 | ||
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1 | 女神 天照大御神(あまてらすおおみかみ) | 左目を洗って生まれた |
2 | 男神 月読命(つくよみのみこと) | 右目を洗って生まれた |
3 | 男神 須佐之男命(すさのおのみこと) | 鼻を洗って生まれた |
イザナギは、「私は子供を次々に生んできたが、最後に三柱の貴い子を得ることができた」歓喜しました。
そして、アマテラスには高天原を、ツクヨミには夜を、スサノオには海を治めるよう命じました。