古事記

5分で読める「古事記」上巻(3)・三貴子の誕生

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古事記・上巻

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イザナギの禊

黄泉国から地上に戻ったイザナギは、日向ひむか(宮崎県宮崎市)の阿波岐原あわぎはらに向かい、穢れた身体を清めるために禊を行いました。

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衣類から生まれた神

イザナギが水に浸かる前に脱ぎ捨てた衣類や装飾品などから、十二柱の神が現れました。

名前
1 不明 衝立船戸神(つきたつふなとのかみ) 杖から生まれた
2 不明 道之長乳歯神(みちのながちはのかみ) 帯から生まれた
3 不明 時量師神(ときはかしのかみ) 袋から生まれた
4 不明 和豆良比能宇斯能神(わづらひのうしのかみ) 衣から生まれた
5 不明 飽咋之宇斯能神(あきぐひのうしのかみ) 冠から生まれた
6 不明 道俣神(ちまたのかみ) 袴から生まれた
7 不明 奥疎神(おきざかるのかみ) 左手の腕輪から生まれた
8 不明 奥津那芸佐毘古神(おくつなぎさびこのかみ)
9 不明 奥津甲斐弁羅神(おきつかいべらのかみ)
10 不明 辺疎神(へざかるのかみ) 右手の腕輪から生まれた
11 不明 辺津那芸佐毘古神(へつなぎさびこのかみ)
12 不明 辺津甲斐弁羅神(へつかいべらのかみ)
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水に浸かって生まれた神

イザナギが水に浸かると、十一柱の神が現れました。

名前
1 男神 八十禍津日神(やそまがつひのかみ) 汚れた垢から生まれた
2 男神 大禍津日神(おおまがつひのかみ)
3 男神 神直毘神(かみなおびのかみ) 穢れを流すために生まれた
4 男神 大直毘神(おおなおびのかみ)
5 女神 伊豆能売(いづのめ)
6 男神 底津綿津見神(そこつわたつみのかみ) 水の底で生まれた
7 男神 中津綿津見神(なかつわたつみのかみ) 水の中ほどで生まれた
8 男神 上津綿津見神(うわつわたつみのかみ) 水の表面で生まれた
9 男神 底筒之男命(そこつつのおのみこと) 水の底で生まれた
10 男神 中筒之男命(なかつつのおのみこと) 水の中ほどで生まれた
11 男神 上筒之男命(うわつつのおのみこと) 水の表面で生まれた
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三貴子の誕生

イザナギが最後に顔を洗うと、三柱の神が現れました。

名前
1 女神 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 左目を洗って生まれた
2 男神 月読命(つくよみのみこと) 右目を洗って生まれた
3 男神 須佐之男命(すさのおのみこと) 鼻を洗って生まれた

イザナギは、「私は子供を次々に生んできたが、最後に三柱の貴い子を得ることができた」歓喜しました。

そして、アマテラスには高天原を、ツクヨミには夜を、スサノオには海を治めるよう命じました。

イザナギが、禊で最後に産まれた三柱の神を最も貴いとしたところから、アマテラス、ツクヨミ、スサノオを「三貴子みはしらのうずのみこ」と呼ぶようになりました。