最近、料理や雑貨でテーブルフォトの練習を始めました。
小物雑貨や花などの撮影では、マクロレンズが無いと接写は無理だと思っていました。
しかもマクロレンズは高いので、たまにしか使わない身としては買えない・・・。
ところが、マクロレンズが無くても接写ができる便利アイテムがあることを知り、さっそく買って使ってみることにしました。
クローズアップレンズフィルターとは
クローズアップレンズフィルターは、普段使っているレンズに付けるだけで、手軽にマクロ撮影ができる便利なフィルターです。
マクロレンズが高くて買えない場合や、花や小物、虫、スイーツなどをアップで撮る場合におすすめです。
レンズの前に虫眼鏡を付けたようなイメージです。
クローズアップレンズフィルターの種類
フィルターは、No,1~10までの種類があります。
数値が大きいほど、被写体に近づいて撮ることができます。
撮影可能距離の目安
※kenko クローズアップレンズフィルターの場合
フィルター | No,1 | No,2 | No,3 | No,4 | No,5 | No,10 |
---|---|---|---|---|---|---|
クローズアップレンズの焦点距離(cm) | 100 | 50 | 33 | 25 | 20 | 10 |
クローズアップレンズ使用時の撮影距離(cm) | 約33~100 | 約25~50 | 約20~33 | 約17~25 | 約14~20 | 約8~10 |
No,1、No,2は望遠レンズ向き、No,3~5は標準レンズ向きとなっています。
花のしべにピントを合わせるのであれば、No,10が必要になります。
レンズ使用時における撮影距離の計算方法
例 最短撮影距離が30cmのレンズでNo,10を使用した場合 : (30cm × 10cm) ÷ (30cm + 10cm) ≒ 8cm
クローズアップレンズフィルターのメリットとデメリット
メリット
- 使用するレンズの最短焦点距離よりも近づいて、大きく写すことができる。
- マクロレンズよりもはるかに安い。
- コンパクトで手軽に持ち運びができる。
- 絞っても背景を大きくぼかすことができる
- ズームレンズに取り付けると、接写でズームができる。
- 露出倍数が変わらないので、シャッタースピードが遅くならない。
- 2枚を組み合わせて使うことができる(例:No,1+No,3=No,4相当)。*注1
- PLフィルターなどの特殊効果フィルターを、重ねて付けられる。
- *注1:フィルターを重ね付けすると、ケラレる場合があるので注意が必要です。
デメリット
- マクロレンズと違い、端に向かうにしたがって流れたような像の乱れが出てくる。
- 最短距離が短いレンズにつけても意味がない。
- 接写以外の撮影では外しておく必要がある。
クローズアップレンズフィルターはAFで写せる?
オートフォーカスでも問題なく写せますが、マニュアルフォーカスの方がより近寄って写すことができます。
また、手ブレを防ぐために三脚があると便利です。
私としては、MFの方が撮りやすかったです。
クローズアップレンズ無し・No,4・No,10の比較
今回は、私が所有している一番明るいレンズで撮影しています。
レンズ無し
カメラ ソニーα5100 レンズ SIGMA 30mm F2.8 EX DN 設定 F2.8・1/80秒・ISO100・最短撮影距離30cm・AF
ハクバ No,4
カメラ ソニーα5100 レンズ SIGMA 30mm F2.8 EX DN 設定 F2.8・1/80秒・ISO100・最短撮影距離およそ14cm・MF
ケンコー No,10
カメラ ソニーα5100 レンズ SIGMA 30mm F2.8 EX DN 設定 F2.8・1/125秒・ISO100・最短撮影距離およそ8cm・MF
※No,10は1cmほど厚さがあるのでケラレが心配でしたが、四隅が黒くなることもなく綺麗に写りました。
最後に
クローズアップレンズフィルターのおかげで、安い価格で十分なマクロ撮影が楽しめました。
初心者用のエントリー機やキットレンズに付けるのであれば、マクロレンズを買わなくても十分使えると思います。
これから訪れる梅や桜の季節には、この2枚のフィルターが大活躍すること間違いなしです。