古事記・上巻
スセリビメとの出会い
オオナムヂが根の堅洲国に着くと、スサノオの娘・スセリビメが現れました。
二人は出会った瞬間に恋に落ち、「立派な神様が来ました」とオオアナムヂをスサノオに紹介しました。
しかし、スサノオはオオアナムヂが気に入らず、さまざまな試練を与えます。
名前 | ||
---|---|---|
1 | 男神 大穴牟遅神(おおあなむぢのかみ) | |
2 | 女神 須勢理毘売(すせりびめ) | |
3 | 男神 須佐之男命(すさのおのみこと) |
蛇が住む部屋
オオアナムヂは、蛇が住む部屋に宿泊させられましたが、スセリビメに渡された魔法の布で蛇を追い払いました。
ムカデと蜂が住む部屋
次に、ムカデと蜂が住む部屋に宿泊させられましたが、今度もスセリビメに渡された魔法の布でムカデと蜂を追い払いました。
炎に包まれた野原
オオアナムヂは、スサノオが野原に射た矢を拾ってくるように命じられました。
矢を探している最中、スサノオに火を放たれ、炎に囲まれてしまいます。
しかし、この時ネズミが現れ、火から逃れる洞穴があることを教えてくれます。
洞穴に入って助かったオオアナムヂのもとに、ネズミが矢を運んできてくれたので、スサノオに矢を渡すことができました。
頭のムカデ取り
スサノオから頭のシラミを取るように命じられたオオアナムヂでしたが、実際はムカデが巣食っていました。
オオアナムヂは、スセリビメから渡された椋の実と赤土を口に含んで吐き出していると、スサノオはムカデを噛み砕いていると勘違いし、そのまま眠ってしまいました。
そして、スサノオが寝ている隙に、その髪を柱に結びつけ、弓や刀を持ち出して、スセリビメとともに逃げ出しました。
オオクニヌシの誕生
目を覚ましたスサノオは、結びつけられた髪をほどいて後を追いかけました。
スサノオが黄泉比良坂まで来た時、遠くに見えるオオアナムヂに向かって「持ち出した刀と弓でお前の兄たちを倒せ。そして大国主神と名乗り、スセリビメと結婚せよ」と命じました。