古事記

5分で読める「古事記」上巻(12)・大国主の国造り

※当サイトは、アフィリエイト広告を掲載しています。

スポンサーリンク


古事記・上巻

スポンサーリンク

スクナビコナとの国造り

オオクニヌシが国造りに励んでいたある日のこと。

ガガイモの小舟に乗り、蛾の衣を着た小人神が、出雲の美保みほの岬に漂着しました。

オオクニヌシは名前を尋ねましたが、小人神は答えてくれませんでした。

困り果てたオオクニヌシは、道端にいたカエルのタニグクに尋ねた所、案山子かかしのクエビコなら知っていると教えてくれたので、早速聞いてみました。

するとクエビコは、「カミムスヒの子・スクナビコナに違いない」と答えました。

そこで、オオクニヌシがカミムスヒを尋ねると、カミムスヒが指の間から落としてしまった我が子と判明しました。

カミムスヒがオオクニヌシとスクナビコナに力を合わせて国を造るように命じると、二人は兄弟となって国造りを進めていきました。

二人の国造りは順調に進みましたが、スクナビコナは突然、海の彼方の常世の国に行ってしまいました。

スポンサーリンク

オオモノヌシの協力と国の完成

「国造りは途中なのに、これから一人でどうやって国を造ればいいのか」と、オオクニヌシは途方に暮れてしまいました。

すると、海を照らして近寄ってきたオオモノヌシが、「私を大和やまとの東の山頂に私を祀ってくれたら国造りに協力しよう」と言いました。

早速オオクニヌシは、大和の御諸山みもろやま(三輪山みわやま)にオオモノヌシを祀りました。

こうして二人は力を合わせて、ようやく葦原中国あしはらのなかつくにの国造りを終えました。