山武エリア

目の病気にご利益あり。佇まいと彫刻に圧倒される「布田薬王寺」(千葉県東金市)

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東金市、八街市、山武市に囲まれた山間部を時々通ることがあるのですが、そのたびに見かける「布田薬王寺」の看板が気になっていました。

色々調べてみると、病気(特に目や女性特有の辛い症状)にご利益があるようで、なおかつ建物も立派でとても見ごたえがあるとのこと。

天気がとても良かったので、お参りさせていただく傍ら、写真撮影の練習もさせていただきました。

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布田薬王寺とは

布田薬王寺は、元和げんな2年(1616年)に日常にちじょうが開基した日蓮宗のお寺です。

日常が伝来したと言われる本尊(薬王瑠璃光如来やくおうるりこうにょらい)は、寛永かんえい年間(1625年)に二世・日円にちえんによって安置されました。

延享えんきょう年間(1745年)の火災で古記・什宝などを失ってしまいましたが、その後に再建されたものが現在の堂宇どううとなっています。

薬王寺は「布田の薬師さん」の愛称で親しまれ、眼病に悩む人達から厚い信仰を受けており、二大霊薬として有名な「布田目薬」「安神散」を買いに、遠くから来る人もいるそうです。

※安神散は、女性特有の症状に効果があるとされる生薬です。

「布田の目薬」(点眼薬)・「血の薬」(調血散)は三世・日正にっしょうによって製造され、代々の住職に口伝された家伝の漢方薬です。日正が門前で倒れていた旅の僧を助け、そのお礼に受け取った書き物にさまざまな薬の製法が書かれており、その中でも血の薬と目の薬はよく効いたと伝えられています。

※以前は境内に製薬工場がありましたが、薬事法の関係もあり、現在は製法を受け継いだ佐賀製薬が製造したものを薬王寺で販売しています。

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山門

山号「不老山」の扁額です。

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本堂

賽銭箱の前はガラスで仕切られていましたが、

横の入り口が開いており、中を覗くことができました。

※もしかしたら中に入れたのかもしれませんが、おこがましくて一歩を踏み出せず、外から撮影するだけに留めました。

ガラスに映る木々。

薬王寺では、秋が深まると美しい紅葉が見られるそうです。

真裏の壁。

材木の見事な木目に圧倒されました。

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本堂の彫刻

欄間「昇竜の図」。

かなりうねりの強い波間から、天空へ上昇しようとする昇竜を描いている大作です。

欄間「西王母」。

西王母が一弦琴を弾いており、その音色を聞くと龍がいつしか寄ってくると伝えられています。

西王母は中国上代の想像上の女性で、三千年に一度実る桃を漢武帝に献じたと言われています。

欄間「馬師皇」。

馬師皇は馬の治療をする医者で、大きな岩の上で馬の治療をしており、やがて龍をも治療すると言われています。

軒下には、本堂を囲むように獅子の彫刻が張り巡らされていました。

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薬王寺稲荷大明神

駐車場の一角に、可愛らしいお社がありました。

薬王寺稲荷大明神荼枳尼天だきにてんは、「商売繁盛」「出世開運」「五穀豊穣」のご利益があります。

ここの神使は鉢巻をしていて可愛いと、あるサイトで紹介されていたのですが、ノーマルの狐さんでした。

残念・・・。

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アクセス

布田薬王寺(ふだやくおうじ)

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参考資料

御朱印でめぐる千葉のお寺
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千葉 ぶらり歴史探訪ルートガイド
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