古事記

5分で読める「古事記」下巻(8)・雄略天皇の物語

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古事記・下巻

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雄略天皇の恋道中

河内にて

天皇が河内かわちに出かけたある日のこと

志幾しき大県主おおあがたぬしの家が天皇の宮殿に似た立派な家だったので、天皇は大激怒。家臣に家を焼き払うよう命じました。

大県主はお詫びの印として白い犬を献上したので、天皇は焼き払いを中止させ、その足でワカクサカベの家へ妻問に行きました。

そして、もらった犬を結婚の申し出の品として差し出し、ワカクサカベを皇后としました。

美和河にて

天皇が美和河みわがわ(三輪川)に遊びに行った時のこと

河辺で洗濯をしていた美しい乙女・アカイコと出会い、「私が召すから、嫁ぐのではないぞ」と命じたのですが、天皇はそれをすっかり忘れていました。

月日が流れ、老婆となったアカイコが天皇を尋ねると、天皇はそのことをようやく思い出しました。

しかし、年老いて結婚ができないことを残念に思った天皇は、多くの品々と歌を贈ってアカイコを里へ帰しました。

名前
1 女性 赤猪子(あかいこ)
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雄略天皇の意外な一面

葛城山にて(その1)

天皇が葛城山に登った時のこと。

大きな猪が現れたため、天皇が矢を射ると猪が怒って近づいてきたので、怖くなった天皇は木に登ってやり過ごし、歌を残しました。

葛城山にて(その2)

再び葛城山に登った時のこと。

天皇一行と全く同じ格好の一行が向かいの山を登っていたので、天皇が名前を尋ねました。

するとヒトコトヌシの神と名乗ったので天皇は恐れ入り、自らの太刀と弓矢、お供の衣を神に捧げました。

宴にて

大きなケヤキの木の下で宴を開いた時の事。

杯に落ち葉が入ったことに気付かずに、采女うねめ(天皇の身の回りの世話を行う女官)が天皇にお酒を勧めたところ、天皇は怒って采女を斬ろうとしました。

しかし采女が、杯に浮かぶ葉をオノゴロ等に見たたて歌を詠んだため、その罪を許されました。