古事記

5分で読める「古事記」下巻(6)・安康天皇の過ち

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古事記・下巻

安康天皇の過ち

カルノミコが亡くなった後、第19代・允恭いんぎょう天皇の後を継いだのは、第20代・安康あんこう天皇でした。

ある時天皇は、同母弟・オオハツセ(第21代・雄略ゆうりゃく天皇)に、嫁を娶らせることにしました。

そこで天皇は、家臣のネノオミを叔父・オオクサカに遣わし、妹・ワカクサカを差し出すように言いました。

オオクサカはとても喜び、妹を差し上げることにしました。

しかし、天皇の使者に言葉だけを返すのは無礼だと考えたオオクサカは、喜びの心を示す品として、宝石と金で飾った冠をネノオミに持たせて帰しました。

ところが、ネノオミは冠を盗み取り、「オオクサカは縁談を断ったうえ、刀を抜いて怒った」と、天皇に嘘の報告をしました。

ネノオミの言葉を信じた天皇は大激怒し、すぐにオオクサカを殺すと、オオクサカの妻・ナガタノオオイラツメを自分の后としました。

実の妹と恋をした兄・カルノミコを罪人として流刑にした安康天皇でしたが、このとき娶ったナガタノオオイラツメは、天皇の実の姉だったとも言われています。

マヨワの復讐

オオクサカ殺害からしばらく経ったある日、天皇はナガタノオオイラツメと床に入って、昼寝をしていました。

すると天皇が、「私は常に思っていることがある。いずれマヨワが成人し、私が父を殺したことを知れば、復讐心を起こすのではないだろうか」と言いました。

実はその時、当のマヨワが宮殿の高床の下で遊んでいて、その会話を聞いていました。

真実を知ってしまったマヨワは、天皇が寝入った隙を見計らい、側にあった太刀で天皇の首を切り、ツブラノの家に逃げ込みました。

この時、マヨワはまだ7歳でした。

マヨワとは、ナガタノオオイラツメとオオクサカの間に生まれた子で、連れ子として天皇の御子となっています。