古事記

5分で読める「古事記」下巻(2)・石之日売命の嫉妬

スポンサーリンク




古事記・下巻

仁徳天皇の浮気と皇后の嫉妬

聖帝ひじりのみかど」と呼ばれた第16代・仁徳にんとく天皇ですが、女性関係はとても派手でした。

しかも、皇后イワノヒメは大変嫉妬深い人だったので、天皇はとても悩まされていました。

名前
1 男性 仁徳天皇(にんとくてんのう)
2 女性 石之日売命(いわのひめのみこと)

クロヒメとの話

天皇が吉備きび(岡山県)出身のクロヒメを宮殿に呼んだ時、皇后の嫉妬に震え上がったクロヒメは、実家に逃げ帰ります。

遠くのクロヒメの船を見た天皇が、思いを歌にして詠んでいると、運悪く皇后に聞かれてしまい、皇后はさらに怒り、クロヒメを船から降ろすと、吉備まで歩いて帰らせました。

名前
1 女性 黒日売(くろひめ)

ヤタノワキイラツメとの話

皇后が宴のためのミツナガシワの葉を採りに木国きのくに(紀伊国)へ出かけている間、天皇は異母妹・ヤタノワキイラツメとねんごろな仲になりました。

木国からの帰路、このことを伝え聞いた皇后は、採った葉を全て海に捨てて実家がある葛城かつらぎの方へと向かいました。

天皇は、家臣に歌を託して機嫌を取ろうとしましたが、皇后の心は変わりませんでした。

皇后と直に会った方がいいと、家臣から進言を受けた天皇は自ら皇后の元へ向かい、歌を詠むと、ようやく2人は仲直りしました。

名前
1 女性 八田若郎女(やたのわきいらつめ)

天皇の失恋と皇后の情

ある時天皇は、異母妹・メドリに思いを伝えようと、異母弟・ハヤブサワケを使いに出しました。

しかしメドリは弟に想いを寄せていたので、2人はそこで結ばれてしまいます。

その後、メドリは弟に歌を贈るのですが、それは「天皇の首を取れ」という謀反を誘う内容でした。

人づてに歌を聞いた天皇は、すぐに軍勢を整えて派遣します。メドリと弟は山を越えて逃げましたが、途中で軍勢に追いつかれ、殺されてしまいました。

この時、山部大楯連やまべのおおたてむらじという家臣が、メドリの腕輪を奪って妻に与えました。戦勝の宴でオオタテの妻の腕輪に気付いた皇后は宴を退席し、オオタテを召し出します。「仕えていた君主の物を剥ぎ取るとは」と激怒し、すぐにオオタテを死罪にしました。皇后・イワノメは嫉妬深いイメージがありますが、こうした情に厚い人でもありました。
名前
1 女性 女鳥王(めどりのみこ)
2 男性 速総別王(はやぶさわけのみこ)