長福寿寺とは
長福寿寺は、延暦17年(798年)に桓武天皇の勅願により、天台宗の開祖・最澄によって創建されたお寺です。
中世においてはに日本三大談義所(檀林)として寺院子弟の教育にあたり、西に比叡山、東に長福寿寺(当時は東叡山と称した)ありと称せられ、関東天台宗の要となっていました。
また、房総三国(上総・下総・安房)における天台宗の大本山として末寺308ヶ寺を有し、各寺院を統理していた大寺院でした。
大原三千院(京都)、毘沙門堂(京都)の両門主もこの寺の住職になったという縁から「三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊大平埜山本実成院長福寿寺」という日本一長い勅号を賜ったそうです。
徳川時代には将軍より寺領50石が寄進され、10万石の格式が与えられています。
日本一宝くじの当たる開運寺?
長福寿寺は「千葉県最大の開運パワースポット」「日本一の金運寺」「日本一宝くじが当たる」と言われ、その篤い御利益から色々なメディアで取り上げられることが多いとのこと。
そのためなのか、本堂が立派な佇まいであるのに対し、チラシがたくさん貼ってあったり、おみやげ処があったり、ジャズバージョンのジブリの曲が流れていたりと、観光的な要素も目につきます。
敷地の奥には、なぜか占いの館もありました。
古刹でありながらテーマパーク感が強いので、純粋にお寺巡りをする人だと残念に思うかもしれません。
しかし、平日でも他県から多くの人が訪れるので、かなりのご利益が期待できそうです。
本堂
本堂の前には、吉ゾウくん(右)と結愛ちゃん(左)と呼ばれるゾウがいて、何やらサーカスのような雰囲気をかもし出しています。
「大平埜山」の扁額。
ご本尊
本尊は福寿阿弥陀如来。
向拝中央から覗き見ることができます。
別名「お元氣あみだ」とも呼ばれ、健康・元氣・長寿の高徳が大変高いことで有名です。
吉ゾウくんの伝説と御利益
吉ゾウくんの伝説
今から440年ほど前、室町時代の頃のこと。
豪仙學頭という偉いお坊さんが護摩修行をしていると、炎の中に一頭の像が舞い降りてきました。
※象は古来より仏さまのお使いとされ、願い事を叶えてくれると言われています。
炎の中の象は、「私は人々を幸せにするためにやってきた。私の足をさすれば必ず幸せになれる。そのことを多くの人々に伝えよ。また、そなた自身にも絶大なる力を授けよう」と言いました。
豪仙學頭は、人々の願いを叶える象「吉ゾウ」を知らしめ、数えられないくらい多くの人々を幸せに導きました。
その後、幾多の戦乱などにより、吉ゾウの存在は忘れ去られましたが、多くの人々の要望により復活させました。
吉ゾウくんのご利益
- 願いが叶う
- お金がたまる
- 病気が治る
- 家庭円満になる
- 元気で長生きする
吉ゾウくんの足を優しく撫でながら強くお祈りすると、ご利益がいただけます。
お祈りした人の中には、サマージャンボで3億円が当たった人、月収が3,000万円になった人、新しい家族ができた人、末期がんが治った人などがいるそうです。
私は大富豪になりたい、億万長者になりたいなどと大それたお願いではなく、自分の身の丈にあったお願いをしてきました。
結愛ちゃんの伝説と御利益
結愛ちゃんの伝説
はるか昔、2500年も前のこと。
吉ゾウくんには「結愛ちゃん」という想い人(象)がいて、2人はお互いに想い合い、愛を育んでいました。
しかし440年前、吉ゾウくんは悩んでいる人々を幸せにしたいと長福寿寺に降臨。そのため、2人は離れ離れになってしまいました。
それから440年の歳月が流れ、ご本尊の福寿阿弥陀如来より「結愛ちゃんを長福寿寺に呼び寄せ、夫婦となり、末永く人々を幸せにしていきなさい」とのお告げをいただいたので、2人は一緒にいられるようになりました。
結愛ちゃんのご利益
- 縁結び
- 恋愛成就
- 夫婦円満
ハート型のパワーストーンに強い想いを込めて、結愛ちゃんのティアラに投げ入れます。うまくティアラに乗ると恋が成就すると言われています。
お祈りした人の中には、参拝してすぐに彼氏ができた人、子宝に恵まれた人、結婚できた人、恋人と仲直りができた人などがいるそうです。
その他の御利益
目治薬師
- 眼病平癒
- 白内障平癒
- 緑内障平癒
おすくひ夫人
- 婦人病除け
- 婦人病平癒
- 尿失禁封じ
特に、40歳以上の女性に多い「子宮の病気」にご法力があると言い伝えられていますので、更年期に不安を感じる方は、ぜひお参りしたいところです。
合格祈願
長福寿寺では、合格成就の日本三大守護神「大貳権現」も祀られています。
大貳権現尊は、実力・能力・集中力・強運を最大限に発揮させ、必勝合格に導く絶大な法力を持っているので、一心に祈願すれば必ず合格できると伝えられています。
受験だけでなく、資格試験、就職、転職成就にもご利益があるそうです。
人形供養
受付は随時行っています。
人形を綺麗に飾り、高僧が3ヶ月間感謝の念を込めて読経をし、大切にお焚き上げ(人形の火葬)をしてくれます。
※ひな人形の場合、道具類まで全て供養してくれます。
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アクセス
長福寿寺(ちょうふくじゅじ)
- 住所:千葉県長生郡長南町969
- 電話:0475-46-1837
- 駐車場:有
- 参拝時間:自由
- 公式サイト:https://choufukujuji.com/