千葉県の桜の名所はたくさんありますが、東京に近くなればなるほど多くの人が溢れかえり、桜を見に来たのか人を見に来たのかよくわからない状態になります。
混雑しない条件として、屋台や出店が無い場所というのが挙げられますが、なおかつ人口が少ない地域だとさらにゆったりした気持ちで桜が観られます。
そこで、心静かに桜を愛でるのにふさわしい、枝垂れ桜の名所を紹介したいと思います。
この2か所は、平日だと比較的空いているので、千葉県・桜の穴場スポットだと思います。
長光寺
長光寺の「ウバヒガンシダレザクラ」は、高さ15m、幹の太さ5m、樹齢300年の枝垂れ桜です。
枝の広がりは約800平方メートルもあり、見事な薄紅色の小さな花を咲かせます。
枝垂れ桜は本堂前と、その斜め向かいの2か所にあります。
下から見上げると、まるで桜のカーテンのようです。
アップで見ると、ソメイヨシノよりも可愛らしい形をしています。
本堂の窓に映ったしだれ桜。
多くの人は樹木の方に目が行きがちですが、カメラを始めた私としてはリフレクションの美しさも見逃せません。
こちらは門前にて。
門前のすぐ隣では大判焼の出店がありました。
花もスイーツも両方楽しめるのがいいですね。
長光寺について
長光寺は日蓮宗のお寺です。
創建は戦国時代の永正11年(1514年)、当初は現在の千葉市中田町にありました。
寛文9年(1669)年、埴谷出身だった9代目住職・日禅上人の時に、埴谷領主・井上筑後守政清の寄進により現在の地に移されました。
アクセス
長光寺(ちょうこうじ)
- 住所:千葉県山武市埴谷1175
- 電話:0475-89-1046
- 駐車場:有(普通車50台)
- トイレ:有
- 公式サイト:無
※長光寺駐車場は妙宣寺から300m(徒歩で約5分)の場所にあります。
参考 あわせて立ち寄りたいおすすめスポット妙宣寺
妙宣寺では、左右一対のしだれ桜が境内を彩っています。
長光寺の桜とは違った趣きがあります。
こちらでも美しい薄紅色の花を咲かせています。
窓に映った桜と本堂。
青空だったらもっと綺麗だったのになぁ。私のレタッチの腕ではこれ以上明るくなりませんでした。
妙宣寺について
妙宣寺は日蓮宗のお寺です。
建立は康安元年(1361年)、埴谷城主・埴谷備前守重義によって建てられ、日英上人により開山しました。
埴谷に生まれた日親上人は、「立正治国論」を時の将軍足利義教に進言、法華信仰を勧めたため、将軍の怒りにふれて入獄させられるなど、数々の迫害を受けました。
焼け鍋を頭から被せられても信念を通した日親上人は、人々から「鍋冠日親」と讃えられるようになりました。
境内には、応永8年(1401年)の板碑や「なべかむり日親」の歌碑があります。
アクセス
妙宣寺(みょうせんじ)
- 住所:千葉県山武市埴谷1396
- 電話:0475-89-1282
- 駐車場:有(普通車10台)
- トイレ:有
- 公式サイト:無
※妙宣寺は長光寺駐車場から300m(徒歩で約5分)の場所にあります。
長光寺・妙宣寺しだれ桜の見ごろ
桜の見ごろは3月下旬から4月上旬です。
山武市近郊のソメイヨシノが満開になる前に見頃を迎えます。
カメラマンの方にお願い
三脚を使った写真撮影はご遠慮ください。
この日、三脚を使って自撮りしていた夫婦と三脚でじっくり構えて撮影していた男性がいて、周りの迷惑になっていました。
名所や観光地では、写真撮影をしている人の姿を映したくないものです。
なので、三脚を置いて居座られた場合、その人たちがよけるまで他の人は写真を撮ることができません(私もかなり待ちました)。
人が賑わう場所、狭い場所などでは、手持ちでシャッターを切り、ササっと移動することを心がけてください。
多くのカメラマンさんは、他の人の邪魔にならないように配慮していただけに、その2組の行動は目に余るものがありました。
思いやりや譲り合いの心で写真撮影、記念撮影をしてほしいと思います。
最後に
去年行ったときは桜が散っていましたが、今年はほぼ満開だったのでラッキーでした。
ただ、青空じゃなかったのが残念でしたけど・・・。
次回は晴れるといいなぁ。