最近、ミラーレスから一眼レフに乗り換えたせいか、シャッターを切るのが少しだけ苦手です。
というのは、半押しと全押しの力加減が下手なのか、たまにシャッターが2回も切れる時があるんです(もしかしたらチャタリングかもしれないのですが)。
そこで、シャッターを半押ししない「親指AF」に切り換えてしばらく様子を見ることにしました。
親指AFは慣れるととても使いやすいということなので、親指AFの使い方やメリット・デメリットなどを紹介したいと思います。
親指AFとは
親指AF(オートフォーカス)とは、カメラ背面部にあるAF-ONボタンを親指で押してピントを合わせ、人差し指でシャッターを切るという撮影方法です。
※Nikon D3300の場合は、AE-L/AF-Lボタンに割り当てます。
カメラの初期設定では、シャッターを半押ししてピントを合わせるようになっています。
親指AFの使い方
AF-ONボタンを押して離す(AF-S機能)
AFで合わせたところにピントが固定され、カメラを平行移動してもピントがずれないので、
- 置きピンをする
- ピントを固定して何枚もシャッターを切る
- 動きの速い被写体などでシャッター半押しの時間を削る
- 三脚を使う
場合に便利です。
また、マクロで花などを撮影する場合、ある程度ピントを合わせた後に、親指を離してフォーカスリングで微調整することができます(M/A・マニュアル優先オートフォーカスモードが付いているレンズの場合)。
AF-ONボタンを押し続ける(AF-C)
AFがピントを合わせ続けるので、
- スポーツ
- お子さんの運動会
- 動物
など、動いている被写体を撮る場合に便利です。
親指AFのメリット
シャッター半押しの必要がない
シャッターボタンからピント合わせの機能を切り離すので、半押しの煩わしさが無くなります。
AF-S/AF-Cの切替が必要がない
メニュー画面を開かなくても、AF-SとAF-Cの切り替えができます。
AF-ONを押して離すとAF-S、AF-ONを押し続けるとAF-Cになるので、シャッターチャンスを逃したくない場合には有効です。
親指AFのデメリット
カメラ設定の変更が面倒
カメラを買った状態では親指AFが使えないので、取扱説明書を見ながら設定をするのが面倒です。
慣れるまで時間がかかる
シャッター半押しに慣れている場合、ある程度練習しないとスムーズに操作ができません。
人に撮影をお願いしにくい
人に頼んで自分を撮影してもらう時、親指AFの説明をするのは面倒なので、旅先での記念撮影をお願いするのが難しくなります。
手が小さいと使えない
大きいサイズの一眼レフの場合、手が小さいとボタンに指が届かない場合があります。
ちなみに私の手の場合、D3300では指が届いたのですが、D90だと指が届かず親指AFが使えませんでした。
親指AFの設定方法
Nikon(AF-ONがある機種)
- 半押しAFレンズ駆動を「しない」にする
- オートフォーカスを「AF-C」にする
Nikon(AE-L/AF-Lがある機種)
- 半押しAFレンズ駆動を「しない」にする
- AE/AFロックボタンの機能を「AF-ON」にする
- オートフォーカスを「AF-C」にする
※詳しい設定の仕方はお手持ちの取扱説明書にて確認してください。
最後に
親指AFを使うようにしたら、誤ってシャッターを切ることが無くなりました。
また、シャッター半押しによる指のプルプルと無縁になり(マクロ撮影は特に)、撮影が楽になりました。
興味のある方は、一度親指AFを試してみてくださいね。