イルミネーションを撮影する場合、三脚を立てずに動き回って写真を撮影したいですよね。
カメラの手持ち夜景モードを使うと綺麗に写せますが、連写して画像を合成するため、シャッターに負担がかかりそう・・・。
そこで、便利なシーンモードを使わず、手持ちでも手ブレせずに綺麗に撮れる方法を紹介したいと思います。
手持ちでイルミネーションを撮影する時の5つのポイント
1.撮影モードはM(マニュアル)
撮影モードは、F値とシャッタースピードが変えられるマニュアルモードを選択します。
2.F値は解放
F値を解放にすると光を多く取り込んでくれるため、手ブレを軽減できます。
3.シャッタースピードを遅くする
シャッタースピードは、手ブレをしないギリギリのところまで遅くします。
スピードが遅いとシャッターが開いている時間が長くなり、光を多く取り込めます。
手持ち撮影で写真がブレないとされる限界シャッタースピードは、「1/焦点距離」秒と言われています。
4.ISO感度はオート
ISO感度はカメラにまかせましょう。
ただし、数値が上がりすぎると写真のザラザラ感(ノイズ)が増えるので、オートの範囲を設定しておきましょう。
ISO感度の上限は1600が目安ですが、カメラの性能によっては6400や12800でも問題なく撮影できます。また、APS-C機よりもフルサイズ機の方がノイズが少なくなります。
5.レンズは単焦点
単焦点レンズはF値が小さいため、光を多く取り込めます。
撮影例
使用機材
- カメラ:SONY α5100(APS-C機)
- レンズ:SIGMA 30mm F2.8 EX DN
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カメラ設定
- 撮影モード:M(マニュアル)
- ISO感度:オート(範囲を100~12800に設定)
- ホワイトバランス:オート
- 焦点距離:45mm(35mm換算)
- 高感度NR(ノイズリダクション):標準
シャッタースピードが1/80秒の場合
F2.8・1/80秒・ISO4000・焦点距離45mm
F2.8・1/80秒・ISO5000・焦点距離45mm
F2.8・1/80秒・ISO3200・焦点距離45mm
シャッタースピードが1/15秒の場合
F3.2・1/15秒・ISO160・焦点距離45mm
F2.8・1/15秒・ISO1000・焦点距離45mm
F2.8・1/15秒・ISO500・焦点距離45mm
1/80秒と1/15秒を比較した結果
シャッタースピードが速いとISO感度が高くなり、逆に早いとISO感度が低くなりました。
そのため1/80秒だと少しざらつきがあり、1/15秒だと画質がなめらかです。
また、ISO感度をオートにした結果、限界シャッタースピードよりも遅い速度でも、手ブレせずに写すことができました。
印刷をせず、ブログやインスタで写真を楽しむ程度なら、これくらいの写真が撮れれば十分ではないでしょうか。
最後に
実際に撮影してみるとISO感度は5000以下だったので、上限は6400にしても良さそうです。
CASIOのコンデジで撮影した時よりも手ブレが無く、より綺麗に撮れていたので、明るい短焦点レンズは持っておくべきだと思いました。
機会があったら、玉ボケイルミネーションにも挑戦したいと思います。