千葉公園とは
千葉市中央区にある総合公園です。
江戸時代は佐倉藩領(千葉寺、寒川村)と旗本・中山勘解由の領地(作草部村)との共同作業地になっていました。
参考 寒川村と作草部村の土地争いに関わる面白い話が、厳島神社の御由緒に残されています。
明治41年(1908年)に大日本帝国陸軍がこの地に鉄道連隊(のちの鉄道第一連隊)を設け、昭和21年(1946年)の戦災復興計画に基づいて公園が整備されました。
公園内には、野球場、競輪場、プール、体育館などの運動施設をはじめ、綿打池や千葉県護國神社など、さまざまな施設が整備されています。
春はソメイヨシノ、初夏はボタン・シャクヤク・菖蒲・大賀ハス(ちば遺産100選)、秋は紅葉・銀杏、冬は松の雪吊りと、四季を通じて自然が楽しめます。
ボートハウスレストラン カフェ・ハーモニー
ここでは、軽食やデザートがリーズナブルな値段で食べられます。
カフェ売店ではソフトクリームやフランクフルトも販売しています。
蓮華亭
蓮華亭は大賀ハスの展示資料館で、無料休憩所となっています。売店ではソフトクリームやソフトドリンクなどの販売をしています。
今回訪れたのはGW明けのため大賀ハスは咲いていませんでしたが、6月~7月になると綺麗な花を咲かせます。
※大賀ハスとは、古代のハスの実から発芽・開花したハスで、古代ハスとも呼ばれます。
池ではカモが元気に泳いでいました。
千葉モノレール
千葉公園にはモノレール駅があるので、時間ごとに様々な装飾をした車両を見ることができます。
季節の花
ボタンやシャクヤク。
バラ。
レモングラスなどが咲いていました。
蒸気機関車
川崎製鉄千葉製鉄所(現在のJFEスチール東日本製鉄所)で使われていたC型タンク飽和蒸気機関車は、子供たちの人気の遊び場となっています。
戦争遺跡
荒木山
この小高い丘は、聯隊のラッパ手の訓練が行われ、「喇叭山」と呼ばれて親しまれていましたが、殉職した荒木大尉を悼む鉄道第一聯隊の兵達により銅像が建立されたため、以後「荒木山」と呼ばれるようになりました。
公園案内板より抜粋。
※その後、物資窮乏の時局を迎えて銅像は無くなっています。
架橋演習用橋脚
千葉公園綿打池付近から千葉東高校南側付近までの一帯は、鉄道第一聯隊の演習用の作業場となっていました。このコンクリート製の橋脚は架橋演習に使用されていました。
公園案内板より抜粋。
演習用トンネル
コンクリート製のドームは、トンネル工事演習用に使用されていました。
公園案内板より抜粋。
ウィンチ台
千葉市にあった旧陸軍関係の学校と施設
こうやって地図で見ると、広範囲に軍施設があったことがわかります。
軍施設が山奥にでもあれば、千葉市の中心地が焼け野原にならず、民間人も犠牲にならずに済んだのではないでしょうか。
アクセス
千葉公園(ちばこうえん)
- 住所:千葉県千葉市中央区弁天3丁目1-1
- 入場料:無料
- 駐車場:有
- トイレ:有
- 公式サイト:https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-mihama/chibakouen.html
最後に
時間の都合により全ては回れませんでしたが、護国神社も参拝出来ればかなり時間をかけて散歩をすることができます。
休日は都会の中の自然に触れて、ゆっくり過ごしてはいかがでしょうか。