先日、通販で手ぬぐいを買ったので、使う前に1度手洗いをしました。
すすいだ水が驚くほど黒く、軽く絞っただけなのに「ブチっ」という音が・・・。
嫌な予感がしたので手ぬぐいを確認してみると、2か所ほど穴が開いていました。
しかも、白い部分に黒い粉(細かい糸くず)が目立ち、乾いた後はほつれた糸がプチプチっと切れる。
手ぬぐいって丈夫なはずなのにおかしいなぁ。
そこで、「不良品かどうか?」「交換可能か?」ということを購入したお店に問い合わせしてみました。
問い合わせの結果は「不良品」
お店からの返信によると、
とのこと。
結果的には、すぐに同じ商品を送って下さることになったので、ひと安心しました。
新しく届いたものは色落ちが少なく、洗いあがりが綺麗で糸も丈夫。絞っても破れることはありませんでした。
黒色の手ぬぐいは劣化しやすい?
黒色の手ぬぐいは、1度も使わないで長期保管をすると、ちょっと引っ張っただけでも破れることがあるそうです。
黒色の染料は硫化染料で染めることがほとんどなのですが、硫化染料に含まれる微量の硫黄が、長期的に湿気とかを含んだりして硫酸化するのです。硫酸は物を溶かしちゃいますよね。といっても極々微量なので、手ぬぐいが溶けてなくなることはないのですが、微量でも長期間 硫酸に生地がさらされていると、脆くなってしまいます。結果、久々に取り出すと破れてしまうのです。
神野織物さんより引用
手ぬぐいの劣化を防ぐ方法
- 買ったらすぐに洗い、よく乾かしてからしまう
- 袋に入れてしまわない
- 定期的に使用して洗う
最後に
手ぬぐいは洗うと余分な染料が落ちるので、生地が傷みにくくなります。
勿体ないと言って、使わずにタンスや押入れに入れっぱなしにしておくと、逆に寿命が縮まります。
お気に入りの手ぬぐいであればなおさらのこと、色落ちして味が出るまで使い込んで下さいね。