光徳寺とは
光徳寺は寛正元年(1460年)、妙高院日意によって創建されました。千葉県松戸市にある平賀本土寺の旧末寺の一つで、現在は小西法縁のお寺となっているようです。
※ちなみに日意上人は本土寺第9世で、後に小西檀林となる妙高山正法寺を開山した人でもあります。
市原城主原信濃守、岩富城主原左衛門尉の外護により堂宇を建立し、全盛期は10支院の末寺を有し、本堂・客殿・二王門・山門・鐘楼・七面堂・鬼子母神堂等の伽藍を構え、中本寺として近隣周囲に名を馳せました。
参道と十八羅漢
山門をくぐると参道の左右にあじさいが咲き誇り、十八羅漢と言われる18体の石像が並んでいます。
光徳寺の参道に並ぶ羅漢は、12支の動物とペアになっています。
日蓮上人。
こちらはネズミと一緒の羅漢です。
山門に1番近い左側の羅漢には子、右側の羅漢には亥がお供をしていました。
こちらはウサギと一緒の羅漢。
動物達は羅漢に従順で、とても懐いているように見えます。眷属であり心を許せる友のような、温かい雰囲気が伝わってきます。
※あくまでも私の想像です。
楼門
楼門の左右には、阿吽像が安置されています。
2階建てで、屋根は2階のみとなっています。
経王山と書かれた扁額。
その下には、旃檀林と書かれた大きな額がありました。
昔は多くの学僧がここで学び、立派になって巣立って行ったんでしょうね。
本堂
本堂の扉が開いており、お参りした時に午後の読経が始まりました。
お経の意味はよく分かりませんが、美しい歌を聞いているような心地よさを感じました。
本堂がとても煌びやかで驚きました。
実家の菩提寺(浄土真宗)とは、ずいぶん雰囲気が違います。
日蓮宗のお寺では、仏様の前に日蓮上人が座っていらっしゃるんですね。
鐘楼
本堂の裏側に鐘楼がありました。
こちらでは、大晦日に除夜の鐘をつかせてくれるそうです。
五百羅漢
光徳寺の五百羅漢は、平成14年(2002年)、日蓮宗が750年を迎えた年に造立されました。
2020年の時点では367体しかありませんが、残りは長い年月をかけて造立していくとのことです。
お釈迦様の回りには四菩薩(上行、无邊行、浄行、安立行)が配置されています。
この羅漢たちは、どれ一つとして同じ顔の物はありません。
笑っている顔、やる気がみなぎっている顔、考え込んでいる顔など、様々な表情をしています。
ちょっと怖い感じもしますが、500人の聖人が一堂に会する様子に圧巻されるばかりでした。
最上稲荷大明神
神仏習合の名残りでしょうか?
境内にお稲荷様が鎮座していました。
あじさいの様子
あじさいの植栽は平成の初めから始められ、現在では約1,000株まで増えたそうです。
ちなみに見ごろは、6月中旬~7月上旬です。
参考 あわせて立ち寄りたいおすすめスポットアクセス
光徳寺(こうとくじ)
- 住所:千葉県市原市中野123
- 電話:0436-52-0831
- 駐車場:有
- 参拝時間:自由
- 公式サイト:無