古事記とは
天皇家による統治の正当性を示した歴史書
日本最古の歴史書で、日本書紀とともに奈良時代初期に完成しています。
作成のきっかけは「帝紀※1」「旧辞※2」に書かれた間違った部分を訂正するため、40代・天武天皇が稗田阿礼に誦み習わせたのが始まりです。
天武天皇が亡くなると作業が中断されましたが、43代・元明天皇がこれを引き継ぎ、稗田阿礼が語る内容を太安万侶に筆録させて献上させました。
古事記の編集者
- 稗田阿礼
- 太安万侶
古事記の完成年
- 712年(和銅5年)
古事記の表記
日本語(和文)で書かれています。
とはいえ、この頃はまだ「ひらがな」が存在していません。
したがって、文字は漢字による当て字ですが、音と訓で読めば日本語として理解できるものでした。
古事記の構成
古事記は、上巻・中巻・下巻の全3巻で構成されています。
上巻「天地創生~神武天皇誕生」
- 天地のはじまり
- 伊邪那岐命と伊邪那美命
- 天照大御神と須佐之男命
- 大国主命
- 葦原中国平定
- 邇邇芸命
- 火遠理命(山幸彦)
中巻「初代・神武天皇~15代・応神天皇」
- 神武天皇
- 綏靖~開化天皇
- 崇神天皇
- 垂仁天皇
- 景行天皇
- 成務・仲哀天皇
- 応神天皇
下巻「16代・仁徳天皇~33代・推古天皇」
- 仁徳天皇
- 履中・反正・允恭天皇
- 安康天皇
- 雄略天皇
- 清寧天皇
- 顕宗天皇
- 仁賢~推古天皇