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富津岬の戦争遺跡 vol.2「東京湾海堡 」(千葉県富津市)

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明治百年記念展望塔

富津岬に到着すると、プールの飛び込み台のような巨大オブジェが見えてきます。

実はコレ、「五葉松ごようまつ」をイメージした展望台なんです。

階段はしっかりしていて揺れることが殆どなく、緩やかな勾配で上りやすくなっています。

ただし、エレベーターが無いので、足が悪い方が頂上まで行くのは難しいかもしれません。

頂上に到着すると、東京湾や海堡の様子がよく見えます。

ちなみに、ここから見える富士山は、関東の富士見100景にも選ばれています。

頂上から見える富津市街。

こちらは横浜方面。

潮が引いている状態なのでしょうか?海面に砂浜が浮き出ています。

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東京湾海堡

海堡とは

海堡かいほうとは、人工的に作った島に砲台を配置した海上の要塞のことです。

富津市富津岬から横須賀市観音岬を結ぶ東京湾口に、首都防衛を目的として作られました。海堡は第1~第3までありましたが、現存しているのは、富津市領域の第1、第2のみです。

建設は旧陸軍省によるもので、1881年(明治14年)から1921年(大正10年)という40年の長い年月をかけて完成しました。

第一海堡

  • 1881年8月起工、1890年12月完成
  • 面積は約23,000m2
  • 富津市に属する

第二次世界大戦後、連合国軍に中央部が破壊されています。現在は、海上保安庁によって灯台が設置されていますが、所管は財務省。無断立ち入り禁止となっています。

土砂の堆積と関東大震災による隆起のため、富津洲と地続きになっていたことがあります。

第二海堡

  • 1889年8月起工、1914年6月完成
  • 面積は約41,000m2
  • 富津市に属する

第二次世界大戦敗戦にともない、こちらも爆破処理されています。戦後は灯台が設置され、1977年からは海上災害防止センターの消防演習場として利用されています。昔は釣り人が渡航してましたが、安全上の理由から2005年6月末に立入りが禁止されました。

第三海堡

  • 1892年8月起工、1921年完成
  • 面積は約34,000m2
  • 横須賀市観音崎沖にあった

3つの海堡の中で一番深い位置(水深約39m)に造成されたため、完成までに30年かかりました。しかし、関東大震災で全体の3分の1が水没し、復旧せずに廃止・除籍されました。

第三海堡は、浦賀水道航路に隣接しおり、航路として安全な水深を確保するため、2000年12月から撤去工事が進められ、2007年8月に完全撤去されました。

兵舎や弾薬庫など陸揚げされた構造物は、横須賀市浦郷町の国土交通省関東地方整備局追浜展示施設で公開されています。また、大型兵舎はうみかぜ公園に展示されています。

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アクセス

富津岬(ふっつみさき)

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最後に

旅行代理店主催のツアーに申し込むと、第二海堡に上陸することができます。

さらに興味がある方は、ぜひ参加してはいかがでしょうか。

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参考資料

千葉 ぶらり歴史探訪ルートガイド
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ちばの魅力、再発見 ちば観光文化検定公式テキスト
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