フルサイズカメラでAPS-C用レンズって使えるの?
でも、使えたとしても画質が悪くなるんじゃないの?
そんな疑問を持つ一眼レフ初心者さんのために、クロップ機能の仕組みとメリットデメリットを開設したいと思います。
フルサイズ機でAPS-C用レンズが使える理由
カメラにクロップ機能があれば、フルサイズカメラでもAPS-C用レンズが使えますが、その代わり、画像がフルサイズでは無くなるという欠点があります。
クロップとは
クロップとはカメラ内で画像の一部を切り取る機能のことで、主にフルサイズ機でAPS-C用レンズを使用する際に使われます。
元画像
クロップ
クロップの仕組みは、撮像素子(イメージセンサー)中央部分のAPS-Cサイズ領域だけを使って撮影し、画像をAPS-Cサイズに切り抜くというものです。
※クロップ機能がなければ画像がケラレてしまうので、撮影後に画像編集ソフトでトリミングをしなくてはなりません。
クロップのメリット
望遠効果が得られる
撮像素子の使用領域がAPS-Cサイズになるので、望遠効果が得られます。
フルサイズ・APS-Cの違いについては【初心者向け】フルサイズ・APS-Cの違いと35mm換算:簡単解説が参考になります。
画質は維持される
撮像素子の1画素の面積は変わらないため、画質は維持されます。
※画質が良くなるという説もありますが(一般的に交換レンズは中心部ほどコントラストや解像感が高く、四隅に向かうにつれて落ちる傾向があるため)、真偽の程は今のところ決着はついていません。
連写パフォーマンスが向上する
写る領域が狭くなると1枚当たりの容量が減るため、機種によっては連写パフォーマンスが向上します。
クロップのデメリット
記録画素数が少なくなる
使用する撮像素子領域が狭くなるため、記録画素数が少なくなります。
切り抜く範囲とサイズが固定される
トリミングとは違い、切り抜く範囲やサイズを調整することができません。
まとめ
クロップ機能があるとフルサイズ機でもAPS-C用レンズが使えるようになりますが、画像はAPS-C仕様になります。
画質が落ちることはありませんが、APS-C用レンズを付けるとフルサイズ機を使う意味が無くなってしまうので、やっぱりフルサイズにはフルサイズのレンズを付けるべきだと思います。