前々から気になっていた「酪農のさと」で、かわいい動物に癒され、美味しいソフトクリームを堪能してきたので、みなさんに紹介したいと思います。
酪農のさととは
酪農のさとは、南房総市の嶺岡地域にある千葉県立の酪農施設です。
施設入口にある酪農資料館では、昔の農機具や乳製品を作る道具などが展示されており、世界の酪農史や安房の酪農のあゆみなどを見て学ぶことができます。
日本酪農発祥の地「嶺岡牧場」
房総には平安時代から広い牧場があり、馬を放牧して育て、朝廷に納めていました。
戦国時代になると、国守里見氏が軍馬を育てる目的で嶺岡牧場を創り、その後江戸幕府が直接管理することになりました。
8代将軍吉宗は馬の改良に力を入れるため、外国産の馬を輸入しました。その際に一緒に入ってきたインドの白牛3頭も飼育することになり、これを基に改良を進めた結果、白牛は年々繁殖し、1793年からは搾った牛乳から白牛酪が作られるようになりました。
バターのような白牛酪は、当初将軍への献上品でありましたが、後に生産量が増え、庶民にも販売されるようになりました。
このことから、吉宗公が牛乳を使って乳製品を作ったことが日本の酪農の始まりとされています。

白牛酪は、牛乳と砂糖で作られた乳製食品で、当時は滋養強壮のほか若返りに効果がある薬として珍重されたそうです。11第将軍家斉は「早起きと散歩」「冬でも薄着」「適度な運動」を心がけ、「白牛酪」を食べた結果53人も子供を作れたという話も残っています。
酪農のさとの様子
急斜面の広い敷地ですが、放牧されている動物の数がとても少ないです。
コロナ禍の平日だからなのかなぁ。
牛や馬がもっといると思っていたのにな・・・。
ウエルカム広場では、シートを広げてくつろいでいる家族がいました。
動物とも触れ合えます
うさぎ
ウエルカム広場の片隅に、うさぎのゲージがあります。
人懐っこく、ゲージの周りを移動するたびに彼らがやってきます。
っていうか、単に餌が欲しくて付いてくるだけなのかも(笑)。
ヤギ
一部の区間では、靴底と手指の消毒(家畜伝染病予防のため)をしたあと、ヤギと触れ合うことができます。
大人のヤギは自由気ままにのんびりしていますが、子ヤギは人見知りせず、近づいてきてはかまって~の愛想を振りまきます。
しゃがみ込むと背中に乗ってくるので要注意です!!
今日一番のイケヤギ。
目が合うと微動だにせず。どーんと構えていて、このエリアのヌシというオーラが出ていました。
ソフトクリームは必ず食べるべし
隣接する「みねおかいきいき館」では、周辺地域の新鮮な食材をふんだんに使った料理が食べられます。
中でもみなさんに必ず食べてほしいのがソフトクリームです。
新鮮な牛乳から作られたソフトクリームは、濃厚な甘さがありつつも、後味がさっぱりとした牛乳の風味が口に広がります。
その味は、地元北海道のソフトクリームを思わせるほど美味しく、故郷が恋しくなりました。
牛乳好きな私としては、清泉寮(清里)・南ヶ丘牧場(那須)・成田ゆめ牧場・マザー牧場よりも、みねおかのソフトクリームの方が断然美味しかったです。
ちなみに値段が350円(税込)とリーズナブルで、かなりのボリュームがあります。
コーンとカップのどちらかを選べるのですが、コーンの方は尖った奥の方までびっしりと中身が詰まっていました。
※今回は気温が高くて溶けだすのが速かったので、写真を紹介することができなくて残念です。おまけに食欲が勝っていたため、お店の外観を撮ることを忘れるという失態を犯してしまいました。
アクセス
千葉県酪農のさと(ちばけんらくのうのさと)
- 住所:千葉県南房総市大井686
- 開園時間:9:30~16:30(最終入園 16:00)
- 休園日:毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/26~1/3)
- 入場料:無料
- 駐車場:有
- トイレ:有
- 公式サイト:https://www.e-makiba.jp/
みねおかいきいき館(みねおかいきいき館)
- 住所:千葉県南房総市大井681-2
- 定休日:月・火(祝日の場合は基本営業)
- 営業時間:9:00~16:30(食事は10:30~15:00)
- 駐車場:有
- トイレ:有
- 公式サイト:https://www.ikiiki.oi.minamiboso.org/
参考資料

