拝殿
飯高檀林南駐車場で車を降り、妙福寺の門を過ぎて右に進むと鳥居があります。
鳥居をくぐって長くて急な階段を上りきると、拝殿が見えてきます。
※帰り道、参道の中腹でヘビ(おそらくマムシ)に遭遇したので、注意が必要です。
拝殿は傷みが酷く、倒壊を防ぐためにつっかえ棒で支えられていました。
拝殿の屋根を見上げると千葉神社と同じ神紋の「三光紋(月星紋)」が。
はるか昔は妙見信仰であったことが伺えます。
本殿
瑞垣の左右に入口があるのですが、右側の方が開いていて、本殿の敷地内に入ることができました。
入口上部に施された彫刻。
瑞垣に施された彫刻。
彫刻の内容は「二十四孝」で、千葉県内で同種のものは、成田山新勝寺と八千代市飯綱神社で確認されています。
本殿正面。
本殿背面。
本殿の壁面にも立派な彫刻が施されており、古くて傷んではいるものの、とても見ごたえがあります。
その他
手水石
石灯篭
石灯篭にも、妙見信仰を表す月と星が施されています。
石祠群
御祭神
飯高神社
御祭神
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
社格
旧村社
創建
天慶元年(938年)
御由緒
社伝によると「天慶年間・平良文の祀る所の六妙見の一つ。後に子孫・千葉常重が新築する。 或いは飯高城主・平山常時形部少輔の祖・新藤太入道継空が千葉妙見に参籠し、一像をこの地に感得す。 その時霊亀白蛇の瑞が有り、この地を亀田蛇ケ洞と名付け、妙見山妙福寺を建てた。」とあります。
明治の神仏分離で妙福寺より分けられ、妙見菩薩を祀った妙見宮の御祭神を天之御中主神とし、社号を飯高神社と改めて村社に列しています。
「飯高村誌」には、本殿は延亨4年(1747年)に建てられたと書かれていますが、屋根銅板の墨書きには宝暦8年(1758年)の銘が入ったものもあり、ただちに年代を決めることはできないとのこと。
拝殿においては不明な点が多いですが、現在のところ江戸時代後期頃に建てられたと考えられています。
御利益
開運招福、健康長寿、安産守護 、戦勝祈願、諸願成就、出世開運、学業上達、技術向上、海上安全、厄除け、病気治癒、中風病退除、養蚕守護など
※天之御中主神のご利益より
御朱印
無し
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アクセス
飯高神社(いいだかじんじゃ)
- 住所:千葉県匝瑳市飯高475
- 電話:0479-73-1625(白山神社)
- 駐車場:有(飯高檀林跡南駐車場を利用)
- 参拝時間:自由
- 公式サイト:無
最後に
現在では氏子数が減少し、神社の維持・再建がとても厳しいそうです。
歴史や建築的にも価値が高いので、これ以上は朽ちてほしくない神社だと思いました。