日本の神様

妻問いと大国主神(おおくにぬしのかみ)にまつわる神々

スサノオの6代孫にあたるオオナムチが、いくつもの試練を乗り越えてオオクニヌシとなるまでのお話番外編「オオクニヌシの妻問い」です。




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妻問いとは

妻問い(つまどい)とは婚姻の形式を指し、昔は婚い(=よばい/夜這い)と言われていました。

男性が女性の家へ行き「あなたが好きなので、一晩共にさせて下さい」と求婚し、女性が許せば結婚となります。

昼間は夫婦別々に暮らし、夜になると夫が妻の家に通うというのが妻問いスタイルです。

オオクニヌシ、一夫多妻への道

スセリビメを正妻とし、正妻を恐れた側室のヤガミヒメが実家に帰ってしまったというハプニングがあったオオクニヌシでしたが、それにも懲りず絶賛婚活中。さすが恋多き神様です。

まあ、国造りと一族繁栄のために婚活は必要だったらしいです。

現在知られているところでは六柱のお嫁さんがいて、子供が180柱もいるとか。

ちなみに、妻問いでのオオクニヌシは、八千矛神(やちほこのかみ)と呼ばれています。

名前のヤチは「とても数が多い」、ホコは「槍や薙刀の前身となった長柄武器」を表し、「多くの武器を持つ神様」という意味になります。

また、ホコは「男性器」の意味もあり、「たくさんの男性器を持つ神様」とも解釈されています。

大国主神(おおくにぬしのかみ)と御利益
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オオクニヌシ、高志国へ

絶世の美女と言われるヌナカワヒメを妻にするため、オオクニヌシは高志国へ出かけて行きました。

明け方に姫の家に到着すると、オオクニヌシは求婚の歌を詠ったのですが、ヌナカワヒメは「夜になったらまた来てくださいと」返事をしました。

スセリビメの嫉妬

オオクニヌシはとりあえず自宅に戻り、再び会いに行くために支度をしていたところ、嫉妬深いスセリビメに見つかります。

いつもと違って寂しそうにしていたスセリビメに歌を詠むと、スセリビメは杯を取って「あなたは男だからたくさん妻がいるけれど、私は女なので夫はあなた一人しかいません」と、寂しい胸の内を歌で返しました。

すぐに二人は夫婦の固めの杯を交わし、抱き合って夫婦の愛を確認しました。

須勢理毘売(すせりびめ)と御利益
須勢理毘売とは 【神格】恋愛の神 【性別】女神 【分類】国津神 【親】スサノオ スサノオが溺愛した愛娘で、オオクニヌシの正妻。 ヤソガミの追跡から身を隠すために根の国を訪れたオオクニヌシと出会い、お互い一目惚れをします。...

あとがき

オオクニヌシが沢山の妻を娶っても、スセリビメとの仲はずっと睦まじかったとのことなので、ちょっぴり安心しました。

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