日本の神様

根の国訪問と大国主神(おおくにぬしのかみ)にまつわる神々

スサノオの6代孫にあたるオオナムチが、いくつもの試練を乗り越えてオオクニヌシとなるまでのお話第3段「根の国訪問」編です。




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オオナムチ・スセリビメ、フォーリンラブ

ヤソガミから逃れたオオナムチは、根の国のスサノオの家へ行きました。

出迎えてくれたのは、スサノオの娘のスセリビメ。お互い一目惚れをして結婚の約束を交わします。

そこでスセリビメは「立派な神様が来ておられます」と、スサノオにオオナムチを紹介しました。

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スサノオ、オオナムチに試練を課す

試練1 蛇の室屋に宿泊させられる

スサノオはオオナムチを見るなり「なんだ、アシハラノシコオじゃないか。蛇の室屋(むろや)にでも泊めてやれ」と、蛇がいる室屋に宿泊させました。

オオナムチは、スセリビメから渡された蛇の比礼(ひれ)を三度振って蛇を追い払いました。

※名前の葦原色許男(アシハラノシコオ)には、「葦原中国の頑丈で強い男」「葦原中国の醜い男」という意味があります。

※比礼とは、天女が肩に巻いているような長い布のこと。

試練2 ムカデと蜂がいる室屋に宿泊させられる

翌日、オオナムチはムカデと蜂がいる室屋に宿泊させられました。

今度は、スセリビメから渡されたムカデと蜂の比礼を使って難を逃れます。

試練3 矢を拾うよう命じられる

スサノオは、鳴鏑(なりかぶら)を野原に放ち、オオナムチに取ってくるように命じました。

そこへスサノオが火を放ったので、オオナムチは炎に囲まれてしまいます。

その時ネズミが現れ、隠れられる穴があることを教えてくれます。

穴に入って助かったオオナムチの元に、ネズミが矢を咥えて持ってきてくれたので、スサノオに鳴鏑を渡すことができました。

※鳴鏑とは、射ると音が出るしかけをした矢のこと。

試練4 頭のシラミ取りを命じられる

スサノオはオオナムチを家に入れると、頭のシラミ取るように命じました。

実はこれ、シラミではなくムカデ。

オオナムチは、スセリビメからもらった椋(むく)の実と赤土を口に含んで吐き出していると、スサノオはムカデを噛み砕いていると勘違いし、そのまま眠ってしまいました。

オオナムチ、スセリビメと駆け落ち

オオナムチは、スサノオが眠っている間に逃げ出すことを決意。

スサノオの髪を柱に結びつけ、大きな石で部屋の入り口を塞ぎ、スサノオの刀と弓矢、スセリビメの琴を持つと、スセリビメを背負って逃げ出しました。

琴が木に触れた音でスサノオは目を覚ましましたが、スサノオが柱から髪を解いている間に逃げ出すことができました。

オオナムチ、オオクニヌシになる

スサノオは黄泉比良坂まで追いかけましたが、そこで止まって「お前が手にした刀と弓矢でヤソガミを追い払え。お前はオオクニヌシとなってスセリビメを妻にしたら立派な宮殿を建てて住め。この野郎」と言いました。

ヤソガミ成敗

オオナムチは出雲国へ戻ってオオクニヌシとなり、もらった刀と弓矢でヤソガミをやっつけました。

その後スセリビメを正妻にして、国造りを始めました。

ヤガミヒメとその後

スセリビメより先に出会ったヤガミヒメが正妻なのでは?と思った人も多いはず。

しかし、オオクニヌシはスセリビメを正妻にしたので、ヤガミヒメは側室として迎えられました。

オオクニヌシとの間にキマタノカミを産みますが、スセリビメの嫉妬を恐れ、生まれたばかりの子を木の俣に挟んで因幡の国へ帰ってしまいました。

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あとがき

オオナムチはスセリビメの内助の功で、立派な神様になりましたが、スセリビメってちょっと怖いですね。

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